論文紹介情報/衛生学・公衆衛生学 李 卿 講師 

本学 衛生学・公衆衛生学 李 卿 講師らの論文がAmerican Scientistに掲載されました。
掲載メディア:American Scientist 2011年7-8月号(July-August 2011 Volume 99, Number 4)


American Scientist記事の紹介


American Scientistの2011年7-8月号(July-August 2011 Volume 99, Number 4)が「A Walk in the Woods: Evidence builds that time spent in the natural world benefits human health」という記事で衛生学・公衆衛生学李卿講師らの研究を取り上げました。

以下はこの記事のサイトです。
http://www.americanscientist.org/issues/pub/2011/4/a-walk-in-the-woods
この記事に李卿講師らの以下の論文が紹介されました。

Li Q, Otsuka T, Kobayashi M, Wakayama Y, Inagaki H, Katsumata M, Hirata Y, Li Y, Hirata K, Shimizu T, Suzuki H, Kawada T, Kagawa T.
Acute effects of walking in forest environments on cardiovascular and metabolic parameters.
Eur J Appl Physiol. 2011 Mar 23. [Epub ahead of print]
本論文は、心血管疾患の現病・既往歴を有さず、生活習慣病関連の内服治療を受けていない健常男性16名(平均57±12才)を対象とし、森林環境による心臓血管及び代謝指標への影響を検討した。対象者は埼玉県にある国営武蔵丘陵森林公園の遊歩道を約3.5時間、6キロ散策した。その対照として都市部おいても同様な時間と距離を散策した。散策当日午前10時半に現地に到着してから、散策を開始し、午前2時間と午後1時間半散策し、途中数回休憩を取り、午後3時半に散策を終了した。血圧は、静かな部屋で10分以上の休憩を取った後に朝8時、昼13時、午後16時及び翌朝8時に全自動血圧計にてそれぞれ3回測定し、2と3回目の測定値の平均値を用いて統計処理した。また散策当日及び翌日の朝に空腹採血・採尿して各種検査を行った。その結果、①都市部での散策と比べ、日帰り森林浴は有意に血圧を低下させた。②日帰り森林浴は有意に尿中ノルアドレナリン及びドーパミン濃度を減少させ、日帰り森林浴のリラックス効果を実証した。③日帰り森林浴は有意に血中アデイポネクチンとDHEA-S(アンチエージング指標)レベルを上昇させた。
結論として、日帰り森林浴は、交感神経活動の低下(尿中ノルアドレナリン濃度低下)を介して、血圧を低下させ、さらに血中アデイポネクチン及びDHEA-S にも良い影響を与えることが明らかとなった。
American Scientist (短縮名:AmSci)は、科学とテクノロージの隔月科学雑誌として1913年からSigma Xi. (The Scientific Research Society of USA)より発行している。 各号に4-5人の科学者とエンジニアがすべて分野の科学研究をレビューし、最新研究を選んで紹介する。American Scientist Online (ISSN 1545-2786) 版が2003年からスタートした。



 

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